アフィリエイト屋はなぜ潰れないのか? -2ページ目

~1~

さらに数ヵ月後・・・・

最近新規のお客様が減ってきている。

それに、数週間も足を運んでくれない常連さんも

増えてきた。

ちょっとやばい感じ? (T-T)

収入は減る一方だよ。


ある日、私は久しぶりに来た常連さんに、最近

ご無沙汰だった理由を聞いてみることにした。


  うん。聞いてみよう!

  →

  

  失礼かも知れないし、忙しかっただけだよ、きっと

  →

~2~

正直物足りない。

生活は出来るほどだが、新しい商品をあまり

仕入出来ない。 (ノ_<。)

私の趣味で集めた商品たちで、私は眺めているだけで

満足なのだけれど

お客様たちはどう思っているのだろう?


私だって、そりゃ新しい商品を入れて楽しみたいよ!

けどお金が・・・・

堂々巡り中。


お金、やっぱりそうだよね。

私、商売しているんだもの。

けれど、本当に趣味で始めたお店。

思いっ切りバリバリキャリアウーマン、レーディス社長を

夢見ていた訳ではないもの。

このままでいいじゃないの?

と思う私もいる。

常連さんもいるし、不満のほうが少ないのが実情。


さてどうしよう?


  今の生活に不満は、ないよ

  →


  とはいえ、この不安定な生活もいやだな。対策立よう!

  →

  

  まずはお客様に聞いてみようかな?

  →

  

~3~

「いらっしゃいませ~。お久しぶりですね。最近お忙しかったのですか?」 (≧∇≦)

「え?どうして?」 (°o°)?

「あ、いえ。最近お見えにならなかったので、どうしたのかな?思いまして」 (^^;

「私、このお店大好きで、趣味もぴったりなんだけど・・・。気を悪くしないでね。どれも好きな雑貨達なんだけど、最近飽きてきちゃって。もう少し新しい商品入れてくれるとうれしいのだけれど・・・」 ε= (-.- )

「あ、すみません。気をつけます」 (+_+)

「あ。えーと、本当に気を悪くしないでね」 (‥、)ヾ(^-^ )


気をつけますって言ったって・・・・

今の売り上げじゃ、今以上に新しい商品入れられないし

どうしよう・・・


  もう少し、様子を見てみようかな

  →


  うん!対策を練ろう

  →

~4~

そうだよ!満足だよ。ヾ(⌒▽⌒ )ノ彡☆

今日も、常連さんとずっとお話してた。

なにも買ってくれなかったけど、楽しい時間がすごせたよ♪


~Fin~


価値観、生活観は人それぞれであり、必ずしも間違っていると

否定することはできません。

間違いだ!と否定するほど、私が何かを知っているわけでも

ありません。

日々の日常が幸せであり、満足できるのであれば、他人に

迷惑をかけない限りそれを否定する権利はないと思います。


しかし、商売は利潤を追求するものとするのであれば

これは本末転倒な結果であると思うのです。


余談ですが。


ある日、上司との付き合いで飲み歩き

たまたま通りにあった、スナックに入りました。

カウンターが6席

四人がけのテーブルが二つの小さなお店でした。

私達が入ると、すでに酔っ払った6人のお客でカウンターは

埋まっていました。

カウンターの中には、女将と旦那が二人。


席について、ビンビールを注文すると、女将さんに

「悪いね、うちはビール置いてないんだよ。酒と焼酎を飲む

お客しかいないんだよ」

と言われました。

それにあわせて、カウンターのお客達が笑いました。

正直、この時点で私は出たかったのですが、上司に

そういうわけにもいかず

焼酎ボトルを頼みました。

あたりを見渡すと、梁にタバコでまっ黄色になったお品書き

が貼ってありました。

そこにはビンビールも表記されていたのですが、見なかった

ことにしました。


店の中は、女将とお客の馬鹿笑いに包まれていました。

卑猥な言葉も飛び交う中。

上司に適当に、つまみ頼んでくれといわれて私は、

女将に向かって、ほっけ等4品ほど注文しました。

一瞬場がしんとしたあと、女将が

「悪いね、うちは適当に料理出すから」

「5品で1000円だよ」

「このお客さんたち、特になにも食わなくてね」

すると、客の一人が

「女将さんが作るの面倒なだけだろ。ゲハゲハゲハ」

「おまえさん達に食わせるのが勿体無いだけださ、ギャハギャハ」


私は、こいつらを張ったおしたい衝動に

駆られましたが、脳内で留めて置きました。

上司もそのとき、結構酔っ払っていて、怒っているようすもなく

「わかった、わかった」と女将に言いました。

一時間半ぐらいいたでしょうか。

途中で隣の四人がけの席にも、その店の常連で埋まり

アホみたいな喧騒で、自分が何を飲んでるのか

分からなくなりました。

私と上司は、あまり会話もせずにちびちび飲んでいました。

自分の存在が希薄になると言うのは、あの時のこと

だったんだなと思いましたね。


勘定を済ませるとき、旦那が一応「すみません」と

謝ってきたが、微妙な怒りは消えませんでした。

女将とお客の笑い声に押されて店を出ました。

上司を歩いていると、上司が言いました。

「正直、ビンビールがないと言われたとき、店を出ようと思った。」

「けど、負けるような気がしたな。最後まで負けっぱなしだった

わけだが、所詮、俺達は部外者で、望まれるお客ではないということだ」

「あんな思いを俺達の店ではやっていけない」

「分かっていると思うが、俺達も、客商売で顧客を掴むことは

大事なことだ。売り上げの確保が望めるからな。しかし、確保され

た顧客の維持よりも、新たな顧客の確保の方が何十倍も大事だ」

「俺達の店が利潤を追求する限り、確保された売り上げに

満足していたら、それ以後の売り上げも、俺達の給料も上がらない」


私自身でも自覚していることで、当然のことですが、その時の

上司の言葉ほど説得力のあるものはありませんでしたね。


この出来事以前も、それ以後も、私はスナックに

入ったことはありません。

どのスナックでも、とは限らないのでしょうが、私のなかでは

イメージが固まってしまったのでした。


エピローグ

~5~

「まぁ、もうちょい様子見てもいいよね?」 (・_・;)


数ヵ月後。私の店の裏ての方に大手の雑貨屋のお店が出てきた。

ちょっと様子を見に行ってみたけど楽しかった。

惚れる。 (* ̄▽ ̄*)

じゃないや!2階の品揃え、うちに似ているな。当然やばいよね。

近くの百貨店でもワンフロア使った、雑貨屋できるらしいし。


やっぱり集客力ちがうよね。


うちじゃ適わないこと丸見え。

うーん・・・


  うちにはうちのよさがある訳だし、手軽にお話できるのも、

  うちぐらいなもんだよ。

  大手には真似できまい。大丈夫大丈夫。

  私は今のままで楽しいし、満足

  →

  

  うーん・・。やっぱり対策を立てよう!

  →


~6~

さて、対策を立てることになったわけですが

最近、近くに大手の雑貨屋が進出してくるらしい。

楽しみ♪ ヾ(⌒▽⌒ )ノ彡☆

違う違う。強敵が出現だよ。 ( ̄^ ̄) 

どうしたものか?

店舗の大きさ、元金、集客力、知名度とも小さいこの店で

何ができるだろう?

うちの顧客取られる可能性も大きいよね。


  あきらめようか・・・敵うはずないもの

  →

  

  己を知るためには、敵を知れって。昔、どっかの

  ヒーローが言ってた気がする。

  参考になる敵地を視察だ

  →


~7~

近くに大きな雑貨屋さんが二つできた。

とっても楽しい。 ヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノ

眺めているだけで、時間を忘れられる。

とてもじゃないけど、うちではがんばっても

これほど面白いのは望めないや。


  お店やっているのも楽しかったけど、どっちかって言うと

  雑貨眺めているのが好きなのかも知れない

  →


  悔しいけど、せっかくお店に足を運んでくれる

  お客さまを悲しませたくない。

  常連のお客さまのためだけに、一生懸命頑張ろう。

  それで私は満足だよ。

  →

~8~

今日は近くの大きな雑貨屋にショッピング 偵察に

やってきました。

スパイですよ。

お宅のシステム覗かせていただきます。 (☆_☆)


3時間後・・・


ふぅー(悦) (* ̄ー ̄*)

両手に紙袋。

私、ここで働きたいです。


はっ! Σ( ̄□ ̄;)

私にここまで思わせるとは、敵ながらあなどれん。

しかし、ネタはもらった!


まず、見せ方が上手いな。

ディスプレイが上手い。うちではないな。

好きなものを自分の手元、カウンターの近くに置くからな~。

悲しいけど考え直さなければ。 (T-T)


あとPOPが素晴らしかった。一目瞭然。価格、素材、用途が

分かりやすいことこの上なし。

語らない販売員とはよく言ったものだ。 (°°)(。。)

うちでは、小さな値札ぶら下げているだけだからな。


ん!?だから、値札だけぶら下げている私は、売れ残っているのか?

ぉぃ!Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)


まぁ、うちではPOPがついていても、私が大好きな雑貨なだけに、

想いを書きすぎているかも。

たくさんの情報は読む気もなくすよね。


ここまでは真似 参考にしてとしても

他何ができるかな?


いや、出来ないこと考えて、再考してみよう。 ( ̄^ ̄) 。。o ○

まず、スペースだな。

これはどうしようもない。ある容量は帰られないのだから

そこを上手く使うのがプロだよね。


価格。これも、大手を参考にできないな。

良いものを提供すれば、信頼を得られるよね?

安けりゃいい!なんて時代錯誤さ・・・?


同時に在庫だな。うちでは多く抱えられないから

商品の回転をよくするように調整していこう。

これは、スペース、雑貨の種類にも応用きくよね。

大手は、玩具、インテリア、アジアン、和雑貨って

たくさん種類あるけど、

うちだって、期間でスペース作って、他の雑貨置けば

多くのニーズにこたえられそう。


よーし、なんか希望が見えてきたんじゃない? (*^-^*)


問題は集客力だよね。うちなんて、たくさんある雑貨屋の

ひとつ(それも、超小さい)

大幅に変更しても、気づかれなかったら悲しいな・・・

どうしよう?


  まぁ、まずは今日、勉強したことを早速実践しよう!

  それでも、違うはず!

  →10

  

  今日覚えたことを実践するのは当然として、やっぱり

  たくさんの人に気がついて欲しいな

  →11

~9~

誠に勝手ながら、本日をもちまして

閉店致します。

当店を御ひいきにして頂きました、お客様方に

厚く御礼を申し上げます。 m(_ _)m


~Fin~


あきらめたら、そこで試合終了だよ。

かの有名な監督はいいました。

あきらめた訳でもなく、自分ではどうしようもない

終わり方を迎えるとき

それほど、悔しいものはないと思う。


自分で道を100%決める事ができるならば、傍から

見れば幸福なのだろう。

そのとき下した決定に後から嘆くのは、傍からも

自分にとっても不幸なことである。

可能ならば、自分が完全に納得し後悔しない終わり方を

迎えたいと思う。

それはどれほどの確立なのだろう?むずかしいね


エピローグ

~10~

てなわけで、早速大幅な変更をやってみた。

それがなかなか、いい感じ。 (≧∇≦)


前からの常連さんにも相変わらず受けがいい。

ちょっと好きな種類が減って残念という声も聞こえるが

だからといって、大幅に減っているわけではない。


口コミが主だが、新規のお客様が増えている。

新しいニーズをもっているお客様達である。

たまに、私一人では大忙しになる日もあるが、

うれしい♪ o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

お客様が増えるという単純なことで、売り上げに関せず、

やりがいもあるし。

楽しい♪


数ヶ月後・・・


今日で、ちょうど一年。

一周年記念でたくさんのお客様が来てくれた。

最近になってひとり従業員が増えた。


生活にも余裕が出来て、毎月コンスタンスな売り上げが

確保されている。

ただ、最近すこし悩んでいることもある。

このままでいいのか?もう少し高みを望むか。


  これ以上忙しいくなるのは、もしかしたら

  ついていけないかも知れない。

  従業員の給料を払っても、私的に充分すぎる

  生活ができている。数ヶ月前とでは違いすぎる。

  事業をして成功しているんだと思う。

  この状態を維持できるように頑張って

  日々生活できればいいや

  →12


  もっと、頑張りたい。

  数ヶ月前にも少し考えていたこと。

  集客率を大幅にあげよう!

  口コミでは限度があることが分かった。

  最近では新たなお客様が減ってきているようだし

  →11